MCU入門 第5回 テレビ会議を二次利用する②– ストリーミング対応 – 【社内用】MCU製品情報サイト VC.info

MCU入門 第5回 テレビ会議を二次利用する②
– ストリーミング対応

2011年3月掲載

双方向少人数を、片方向多人数で

例えば、こういう要望はないでしょうか?

テレビ会議システムが「拠点数」に応じて価格の変わることは分かっているが、「拠点数」を消費することなくもっと多くの拠点でそれぞれが講義を聞くことができないだろうか?
そうすれば、いちいち教室に集まらなくても、“自宅といった1拠点に一人だけ” という拠点がたくさんあっても、多くの人が受講できるのに。
全ての受講者が質問をするわけではないから、必ずしも双方向である必要もないし・・・

この場合、テレビ会議の内容をストリーミングする、という方法があります。
テレビ会議と同じく「リアルタイム」ではありますが、双方向ではなく「片方向」というところが違います。
感覚的には、テレビの生放送のような感じで、リアルタイムで見ることができるが、自分からは直接関与できません。

ストリーミング図解

技術的には、双方向から片方向に変わるため、NAT/Firewallを越えやすくなり、さまざまな環境で視聴することができます。

多くの場合、特別な再生ソフトは必要なく、Webブラウザを利用する場合が多いです。(別途プラグインをインストールする必要がある場合もありますが、大概はとても簡単にインストールできます。)

このため、多くの人が大学の講義を自宅から受講することができます。
また、ビジネスシーンに置き換えれば、出張先からモバイルネットワークを利用し、リアルタイムで会議を視聴することができるようになります。

ストリーミングは、以下の手順で行います。

  • ストリーミングサーバーが、テレビ会議の「子機」としてMCUと接続
  • ストリーミングサーバーが、会議中の映像と音声を受信
  • 受信したデータを、ストリーミング用に変換
  • 視聴者は、ストリーミングサーバーにアクセスして、「生放送」を視聴