次世代型ソフトウェアベースMCU: Pexip Infinity – 【社内用】MCU製品情報サイト VC.info

次世代型ソフトウェアベースMCU: Pexip Infinity

テレビ会議システムが市場に登場して以来、テレビ会議ソリューションはユーザーニーズに応えながら絶えず進化を続けてきました。多地点接続専用装置(MCU)やゲートウェイの登場を経て、現在テレビ会議やWeb会議の垣根を越え、様々なハードウェア・ソフトウェアが連携できるソリューションが登場しました。

ここでは、単なる多地点接続装置ではなく、様々な通信方式を使う端末間を接続するための受け皿となる次世代型コミュニケーションプラットフォーム・Pexip Infinity(ペクシプ インフィニティ)をご紹介いたします。

柔軟性、拡張性、利用性を実現!Pexip Infinity6つの特長

Pexip Infinityは、多地点接続、資料共有などテレビ会議シーンにおいて必要とされる様々な機能を提供するソフトウェアベースのMCUです。従来の多地点接続専用サーバーとは異なり、「ユーザーの一人ひとりが自分だけの会議室をもち、気軽に利用できる環境」というコンセプトのもとに開発されています。

柔軟性

拡張性

利用性

【Pexip Infinity接続イメージ】 Pexip Infinity接続イメージ ※ハードウェアのスペックに合わせて、接続数を調整することができます。

専用サーバー不要。仮想サーバー上で稼働するソフトウェアMCU

Pexip Infinityは、Vertual Machine:仮想サーバー上で稼動するソフトウェアタイプのMCUです。既にVM環境をお持ちの場合、年間ライセンスを契約するだけで、すぐに利用可能になるので、従来のMCUのように多地点接続(MCU)専用サーバーを準備する必要がありません。 また、仮想サーバー上で動作するため、従来のMCUのようにハードウェアのライフサイクルに依存することなく、ライセンス契約の更新を行えば半永久的に使用することが可能です。

専用ソフトウェアを使わずWebブラウザから通信が可能

Pexip Infinityはマルチデバイス対応です。テレビ会議専用機、パソコン、スマートフォン、タブレットなどの異なるデバイス同士の混在接続が可能です。 パソコンユーザーとモバイル端末ユーザーは、専用ソフトウェアをインストールしなくても、「WebRTC」とよばれる技術を使用することでWebブラウザからテレビ会議に参加することが可能になります。
専用ソフトウェアを使わずWebブラウザから通信が可能
WebRTC利用時のブラウザの要件はこちらでご確認ください。

クラスタリング構成を組むことで生まれる多数のメリット

Pexip Infinityは、1つのサーバーで利用することも、複数のサーバーを自動的にカスケードさせることで1つの仮想MCUとして利用することも可能です。複数のサーバーで利用する場合、ハードウェアやネットワークにかかる負荷を分散・軽減することができます。 たとえば、上図接続イメージのように、地域ごとにアクセスする会議サーバーを予め決めておくことで1つのサーバーへの同時アクセスを防ぎ、ネットワークや会議サーバーへの負荷を軽減することができます。また、各サーバーが同じネットワーク下に配置されているので、冗長化利用も可能です。もしサーバーの1つにトラブルが起こったとしても、問題の起こっていない他の会議サーバーにアクセスすることで会議を継続でき、機会損失防止策としても有効です。 クラスタリング構成のメリットは、冗長化や負荷分散だけにとどまりません。Pexip Infinityをインストールしたサーバーを企業内ネットワーク下と社外ネットワーク下に分散して配置すれば、セキュリティを保ちつつ社内・社外のユーザ間でテレビ会議がスムーズに行えます。

接続ライセンス数の増減がフレキシブル

Pexip Infinityは、接続ライセンス数を柔軟に調整することが可能です。 従来のMCUの場合、接続ポート数を増やすことができても減らすことは不可能でした。しかしPexip Infinityは、接続ライセンスは1ポート単位で且つ年間契約となるため、1年間利用してみた利用状況から、ポート数の増減を調整することができます。 また、Pexip Infinityは仮想環境で稼働するため、従来のMCUのようにハードウェアのライフサイクルに左右されません。接続ライセンスの契約を更新すれば新しく用意したサーバーにライセンスを乗せ換えることで半永久的に使用することも可能です。

Microsoft Teams(Skype for Business)をはじめ様々な機器と接続可能

イメージ:Skype for BusinessからPexipに接続いまやビジネス向けコミュニケーションツールの主流となったMicrosoft Teams(Skype for Business)。しかし、テレビ会議専用機やMicrosoft Teams(Skype for Business)をインストールしていないパソコンユーザーと接続するには専用のゲートウェイ装置を介したりと、至難の業です。 Pexip Infinityは、Microsoft Teams(Skype for Business)はもちろん、H.323/SIP対応テレビ会議システムや、パソコン、タブレット端末とをつなぐゲートウェイの役割も果たし、シームレスな接続を可能にします。 ※Lync 2010 / Lync Server 2013 / Lync Online対応

ユーザID数=会議室数。フレキシブルに多地点会議

「MCUを使って多地点会議をするにはまず予約を…」そもそもなぜ、MCUは「予約」を必要とするのでしょうか?その理由は、従来のMCUの場合、ユーザーの数よりもMCUのポート数(同時接続数)の方が少なく、ユーザー同士が限られたポート数の取り合いにならないよう予約管理をする必要があるためです。 Pexip Infinityは、ユーザーがそれぞれ自分専用の会議室を持つことができます。ユーザーが会議室にアクセスするだけで通信が可能になるので、会議室を予約する必要がありません。 そのため、「今日の打ち合わせは、○○さんのところに集合」、「来週は、私の会議室にきてください」といった、誰かのバーチャル会議室に他のユーザーが集まる、フレキシブルな会議スタイルを実現することができます。予約をする手間や、予約ができなかったことで生じる機会損失を軽減することができます。
従来のMCUの場合

Pexipの場合

Pexip Infinity仕様

通信プロトコル H.323 / SIP / WebRTC / RTMP / Microsoft Skype for Business
音声プロトコル G.711(a/u) / G.719 / G.722 / G.722.1 / G.722.1 AnnexC / Siren 7 / Siren14 / G.729 / G.729(A/B) / MPEG-4 AAC-LD / Opus / Speex / SILK / AAC-LC
映像プロトコル H.261 / H.263 / H.263++ / H.264 / H.264 SVC (UCIF profile 0,1) / VP8 / Flash video (Internet Explorer and safari browser) / RTVideo
資料共有 H.239(for H.323) / BFCP(for SIP) / RDP(for Lync) / VP8(for WebRTC high framerate) / JPG (apps and web)
帯域 8kbps(音声通話)~ 6Mbps
解像度 QCIF~720p
フレーム数 最大30fps
セキュリティ AES (128bit key size) / DTLS / SRTP

Pexip Infinity WebRTC ブラウザ要件

  • Google Chrome ver61以上(64bitのみ)
  • Mozilla Firefox ver60 ESR以上
  • Microsoft Edge ver41以上(Edge Chromiumを含む)
  • Opera ver53以上
  • Apple Safari ver11.1以上
※Firefox ver68 以上は Pexip Infinity ver21以上に対応
※Apple Safari ver11.1以上は、 Pexip Infinity ver16以上に対応
※Apple SafariはiOS ver11.2以上に対応

Pexip Infinity サーバー要件

ハイパーバイザー VMware / Microsoft Hyper-V / KVM / Xen / AWS
CPU CPU世代:Sandy Bridge以降 CPUアーキテクチャー:64bit CPUスピード:2.7GHz以上 CPUキャッシュ:20MB以上
メモリ 1コアあたり1G ※CPUの全てのメモリチャンネルに物理メモリが搭載する必要あり
HD接続 1接続あたり1.4GHz消費
SD接続 1接続あたり0.7GHz消費