MCU入門 第8回 テレビ会議サーバの所有と利用の違いについて③
– ASP/Saasで利用
2011年7月掲載
テレビ会議サーバーを、ASP/Saasで利用する
工場は、他のユーザーとの共有です。工場の生産能力は、自社専用サーバーよりもはるかに高いものが使われていることが多いのですが、ユーザーの頭数で割ると、それなりのものになります。ただし、共有している分だけ、金額的には有利です。
工場と自宅は、品質をユーザーがコントロールできるVPNでは接続していません。
工場と自宅は、品質がすべて「ベストエフォート」になるインターネットで接続されています。
これを前提とすると、先述の3項目は、以下のようになります。
1.工場が、自分のために割り当ててくれるリソース
自分のために利用できる能力=工場と契約した能力、です。
2.工場と自宅を結ぶ道路の広さ
3. 工場と自宅を結ぶ道路の品質
どちらも、コントロールできません。
正確には、自宅から出入りする道路の広さと品質は、ISP(プロバイダ。インターネット接続
サービス提供事業者)との契約でコントロールできます。
しかし、工場からインターネットに出る道路の広さと品質は、ASP/Saas提供事業者が契約を
しているものなので、ユーザーはコントロールできません。
- MCU(多地点接続装置)入門
- 【第1回】MCUで何ができるの?
- 【第2回】MCUの接続性について
- 【第3回】テレビ会議を自社IP網を越えて利用するための拡張について
- 【第4回】MCUを最大限に利用するためのサーバソフトウェアスイート
- 【第5回】テレビ会議を二次利用する
- 【第6回】MCUの冗長構成
- 【第7回】貴社にぴったりのMCUの設置場所
- 【第8回】テレビ会議サーバの所有と利用の違いについて
- 【第9回】NAT/FWトラバーサル
- 【第10回】保守サービスについて